アドバイザーコラム
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「薬局の譲渡価格」の今後の見通しについて
今回は、「薬局の譲渡価格」の今後の見通しについてご案内させて頂きます。
薬局M&Aの譲渡価格は、
①業界の情勢を勘案しつつ「何年で投資回収をするべきか」という相場観
②買手のM&Aに対する熱や、資金力
③エリアや規模など売手の状況
といった要素が組み合わさって決まります。
皆様ご存知の通り10月には消費増税、
来年4月には診療報酬改定が予定されています。
①については、前回のダブル改定の時もそうだったのですが、
改定の前後3ヵ月ほどは改定の影響がわからないため
投資回収の目途が立ちません。
そのため、どうしても全体的に弱気な相場になりがちです。
②、③についても、多くの薬局が減収減益になることが見込まれているため
買手の資金力低下、売手の経営内容の悪化、消費増税による譲渡価格の増加など
リタイアを考えていらっしゃるオーナー様には逆風です。
来年の夏以降に状況が好転すれば相場が変わる可能性もありますが、
現在の薬局業界の流れを見ていると難しいと言わざるを得ないでしょう。
調剤薬局は地域に必要な社会インフラの一つですので、
継続するためにM&A以外にも優秀な後継者育成など
様々な可能性を模索する必要があるでしょう。