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寡占化が進む薬局業界

今回は調剤薬局業界の市場規模についてお伝えいたします。

厚生労働省のデータによると、 この10年間で調剤薬局業界の市場規模は、
2018年度約7.4 兆円にのぼりました。
2009年度に比べると約30%伸びています。(2009年度約5.8兆円)
2009 年から 2018 年にかけて上位10 社の売上シェアは
10 年間で2 倍、売上は2 ~3倍になっています。

調剤薬局業界は、 大手の占有率が低く小規模事業者が多数存在することが特徴です。
但し、2016年度においては、 年間 1,000 店舗ペースでの M&A が行われており、
今後ますます寡占化が進むと予想されます。

OTC医薬品販売緩和による異業種との競合、 薬剤師不足、 薬価の段階的引き下げ等、 外部環境が厳しい中、
経営資源の乏しい小規模事業者は、 大手薬局のチェーンの傘化に入ることで、
店舗の存続を図っています。

どの業界でも、 上位企業のシェアが約10%になると、 業界再編が始まります。
この段階では中堅企業や大企業による中小企業の買収、
中小 ・ 中堅企業のグループ化が行われます。
さらに産業が成長し、 上位10 社のシェアが約50%に達すると、
大企業が中堅企業を買収するようになり、業界再編はピークを迎えます。
そして上位10 社のシェアが約70% まで進み、 大手10 社の統合が始まるといいます。

薬局業界も例外であるとはいえないでしょう。

ユニヴでは企業様の形態に合わせた解決策を提案させていただいております。
是非一度、些細なことでも構いませんのでご相談いただけましたら幸いです。

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