アドバイザーコラム
ADVISER
親族内承継のリスクについて
今回はよくある親族内承継のリスクについてご説明させていただきたいと思います。
経営者の皆様は、親族内の承継のため何も問題なくできるだろうと考えている方が多く、
未然にトラブルを防ぐ対策をしていないケースが多々あります。
【ケース1】事業が継続できなくなるリスク
現経営者の能力に依存していたため、
経営者の引退によって一気に経営機能が低下してしまい、業績が悪化することがあります。
■後継者が古参役員や従業員から信任を得られていない
■後継者が経営者として未熟であり、取引先や得意先との関係を維持できない
【ケース2】親族内で支配権争いが起こってしまうリスク
後継者が複数おり、後継者を明確に決めていなかったことにより
経営権をめぐる争いが生じることがあります。
■相続財産が自社株式であったため、後継者でない相続人まで株式を相続してしまう。
■親族間の争いにより、従業員の士気が下がり退職者が多発してしまう。
上記ケース以外にも、相続時に株式を承継するとすれば、
遺産分割や納税資金の問題が発生することがあります。
事業承継直後の後継者には資金力が不足していることが多く、
場合によっては会社財産が後継者の納税資金に充てられることもあります。
この場合、事業承継直後の会社に多額の資金負担が生じることとなり、
事業承継の大きな障害となってしまいます。
当社にはM&A以外にも、承継コンサルティングや生命保険を活用した
円滑な親族内承継サポートを実施しております。
承継について少しでもご不安がありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。