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調剤薬局のM&A成功のポイント

調剤薬局のM&A…成功のためのポイントは?

せっかくのM&A、ぜひ成功させたいのは売手も買手も同じです。
それぞれのポイントを見ていきましょう。

まず売手についてですが、調剤薬局業界の約7割は個人経営の薬局が占めています。
個人経営薬局の数がかなり多いことから、供給過多になりやすい業界であるといえるでしょう。

また、今後は調剤薬局の利益幅が更に縮小することが予想されます。
売却対象の調剤薬局が飽和状態のうえに、利益も縮小傾向だと、自然に売却価格も下落する流れがあります。
売却を検討する経営者は、売却の条件が悪くなる前に、余裕持って売却の準備を進めるといいでしょう。

次に買手側ですが、まず薬剤師の情報を把握することが重要です。
地域密着の調剤薬局の場合、薬剤師が足りないところも多くあります。
買収する前に現状のままで稼働できるか、事前に在籍している薬剤師の人数や年齢。
給与などの情報を明確に把握するようにしましょう。
薬剤師が足りない場合、新しい人を雇用する時の人件費をファイナンス計画する必要があります。

また門前薬局など地域の病院やクリニックが主な処方元となる薬局を買収する時は、
M&Aをしたあとに患者数を減らさないために、買収する前に病院やクリニックの理解を得るようにしましょう。
そのような交渉、説明をしないでいると理解が得られず、買収後に想定売上を達成できないなどの影響がでることがあります。

調剤薬局のM&Aに関しまして、ご不明点・ご心配ごと等ございましたら、弊社アドバイザーまでご一報下さいませ。
経験をもとに確かな情報提供に努めさせて頂きます。

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