アドバイザーコラム ADVISER

多角化経営による事業展開

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、
薬局を営んでいる事業者で事業の多角化が進んでいます。

原因としましては、コロナ禍で先行きが見えないことや、
調剤報酬改定や承継時期が重なっているためです。

消費者のニーズが多様化していることや、一つの事業・サービスが生き残れる期間が
短くなっている現状から、薬局1本で生じる経営上の不安定さを解消するために
事業の多角化を考えている企業が増えています。

薬局を経営している企業が多角化する事業内容としては、
介護や福祉事業の分野への広がりが見受けられます。

対物から対人へという将来の薬局の在り方や、
今後迫りくる2025年問題を考えたところ、
薬剤師と介護職員が一緒となり働くことで、
高齢者の服薬状況を把握でき、より良い薬物治療にも繋がると、経営の安定にも期待がかかります。
要するに、多角化を行うことでシナジー効果(相乗効果)が期待できます。

しかしながら、多角化するとしてもメリット・デメリットが生じます。
新たな収入源を確立できる点では大きなメリットをもたらす経営戦略となりますが、
既存のノウハウや知見を全く生かせない土俵で戦うことになるため、
リスクも非常に大きくなります。

また、「主力事業と呼べるほど収益を得られる事業がない場合」や
「資本力や経営資源に乏しい場合」は、多角化戦略より、単一事業を成長させることに
集中することをおススメします。

このコロナ禍の時期だからこそ、事業譲渡や展開をお考えになる機会が増えてくるかとは思いますが、
弊社では調剤薬局のM&Aだけではなく、長年培ってきた薬剤師の転職サポートでの薬局とのネットワークと経験もございます。

小さなことでもご不明点・ご心配事等ございましたら、ご一報下さいませ。
全国どこでもお伺い致します‼

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