インタビュー
薬局業界を もっとカッコよく ― あしたの薬局―
「薬局業界をカッコよくする」という想いに共感した「応援者」に、薬局や地域医療、薬剤師への熱い想いを持つ「挑戦者」が魂のプレゼン。
「応援者」のサポート権利を勝ち取り、夢の実現のために奮闘する姿を追っていくオーディション型密着ドキュメンタリー番組。
さまざまなコンテンツで溢れている動画共有サイトYouTubeで、 薬局・薬剤師の可能性、魅力を伝えるために昨年2023年6月にスタートした番組「あしたの薬局」。 番組スタートから約1年。これまで色々な薬剤師の方が自身の志をもって番組に出演し、可能性を伝え、広げてきました。
今回、そんなあしたの薬局の撮影現場に潜入! 撮影を見学させていただきました!
そして番組MCを担当されている“おっす社長”こと株式会社メタルファーマシーの代表取締役川野義光さん、番組制作・企画を担当されている株式会社TEMPERの住本尚紀さん、湯原翼さんの3名にインタビュー。
これまでの番組について、そして2年目に入ったあしたの薬局がこれから伝えたいこと、目指す先についてお伺いさせていただきました。
インタビュー
番組制作のきっかけを教えてください
住本
前職が薬局関連サービスの開発・提供を行っている会社で営業をしており、さまざまな薬局にお伺いさせていただいていました。その時に川野さんと知り合ったのですが、薬局業界ってメディアであったり情報発信の場であったりが少ないなと感じていました。
実際、営業で回った先の薬局経営者の方に「他の薬局はどうやっているのかを知りたい。」と尋ねられることも多々あったので。各々が自身の経営方法で横のつながりがないより、つながりがあって学びや気づきがあると、結果業界の発展にもつながると考えていました。
そこから今のコンテンツマーケティング業を行っているTEMPERに転職し、美容業界のYouTube番組で運用実績を作ることができたので、転職後も友人のような関係で連絡を取らせていただいていた川野さんに薬局業界でも番組を制作してみませんか? とお話させていただいたところ、同じようなことをしたいと考えていたとのことで企画がスタートしました。
川野
2022年薬が不足して入手が困難で問題になっている時期がありました。その状況をSNSを通して業界外の一般の方にも伝えたいと思っていたところ、YouTuberのDJ社長とコラボする機会があり、X(当時Twitter)のフォロワーがすごく増えました。
せっかく増えたフォロワー、業界にいい影響をもたらすためになにか新しいことをスタートさせたいとちょうど考えていたタイミングで住本さんとお話させていただき、その際ぼんやりとYouTubeの番組がいいかな? と思っていたので相思相愛のような感じでした(笑)。
「あしたの薬局」の番組について教えてください
住本
出演者の方々が皆さんビジネスをされている方々ということで、番組自体もビジネス寄りになっていると思います。 新しい薬局の形や取り組みなど、業界を良くするために奮闘する薬剤師さんのオーディション型密着ドキュメンタリーは同じような理想や目標を持っている方々にはとても好まれるコンテンツとなっています。
ただ今後はもう少しターゲット層を広げた内容にしていきたいと思っています。 具体的には20~30代、ゆくゆくは薬学生などこれからの業界を担っていく人たちに番組を知っていただけたらと思っているのでドキュメンタリーだけでなく番組のコンテンツ内容は増えていく予定です。
出演メンバーはどうやって集められましたか?
住本
基本的に、業界で実力も影響力もある方がいいと考えていて……。
川野
私の知っている中で、この人かな?みたいな人をリストアップして声をかけさせていただきました。なので元からよく知っている方もいたし、ほぼ初めましての状態で声をかけさせていただいた方もいます。
ありがたいことに皆さん結構すぐにOKの返事をくださいました。
住本
出演者の皆様も「薬局をより良くしたい」という想いに共感してくださり、新しいコミュニティとしての繋がりや自身の薬局経営に対してもポジティブな効果を感じてくれたのではないかと思います。また、番組が川野さんのチャンネルというわけではなく第三者のTEMPERというマーケティング会社が運用することで、出演者間に透明感があるのも良かった点ではないかと思います。
オーディションへの挑戦者はどのように決められたのですか?
川野
最初は私のXで募集の旨をポストしました。するとありがたいことにすぐに10名くらい応募がありました。どのような方に出て欲しいかという枠は決まっていたので、住本さんたちと相談しながら決定しました。
住本
番組のバランスが良くなるように“業界に対して何かしたい人”、“地域に対してなにかしたい人”、“薬剤師という職能の価値を高めたい”この3つの切り口でそれぞれ該当する方に挑戦者として出演いただいています。「5人中5人とも起業家です!」みたいな感じになっても視聴者さんの共感を得るのも難しいと思うので。
印象に残っている挑戦者の方がいれば教えてください。
川野
それはもういっぱいいらっしゃいます。元々私自身のXで繋がっている方も多かったりするので。ただ1名上げるとしたら24薬局という在宅をメインにしている薬局の八木さんは応援フラッグを3名上げるという過去最高の記録を出されたので印象は強いです。 出演後も彼が大阪で、私が京都なので今でも連絡をとっていい関係でお付き合いさせていただいています。
住本
番組出演後も繋がりが継続しているってすごく価値がありますよね。人のコミュニティを広げられる場になっていて嬉しく思います。
先ほど新しい層を取り入れるために内容を増やすとおっしゃっていましたが、具体的にはどのような内容でしょうか?
湯原
先ほど住本から少しお話があったように20~30代の若手薬剤師さんをターゲットに考えているのですが、恐らく自分たちのポテンシャルに気がついていない方が多いんじゃないかと思います。自分たちが今いるところで勤務するのが自分の人生になってしまっているみたいな。そんな方々の視野を広げてあげられるようなコンテンツを展開していきたいと思います。
今日もこの後の撮影では海外で活躍している薬剤師さんをゲストとして呼んでいてお話を伺ったり、今後もさまざまな薬剤師さんに出演していただく予定です。
住本
ゆくゆくは薬学生の方にも届けばいいなと思っています。薬学生の方って就活の時に大手に入るかどうかみたいな悩み方しかない気がするので他にも色々な可能性があることを知っていただければと思います。
現場レポート
今回見学させていただいた日は「海外薬剤師ってどうなの?」がテーマ。
実際に中央アジアのキルギスで働かれている中島大理さんをゲストに迎え海外での生活や仕事のやりがいについてのトークが繰り広げられていました。
撮影開始直前、リハーサル時にマイクトラブルの事態も発生していましたが、1度撮影がスタートすると終始楽しそうな雰囲気でスムーズに進んでいました。
あしたの薬局を通じて
川野
世間のほとんどの方がまだ薬剤師の本質的な部分を知らないんですよね。友人にでさえ「薬剤師って薬を出してるだけでしょ?」みたいな感じで言われたこともあります。でもそれが現状で、持病とかもない方や若い世代にとっては薬剤師の価値を感じることもなければ知る機会もないので当然のことだと思います。
でもこのチャンネルがもっと大きくなって業界外の方にも届くようになれば、世間での認知度も高くなって、価値がもっとあがると考えています。
そして、薬剤師の可能性、働き方の幅ももっと広がっていけばいいなと思います。
住本
薬剤師業界の今の空気感に対して、この番組に触れることによって「もっと頑張れるかも」とか「もうちょっとやってみようかな」という意識になっていただければ嬉しいです。
今回撮影で使用されていた場所は外苑門前から徒歩2分程の場所にあるcano’。普段はBarとして営業されているそうです。
お近くに寄られた際はぜひ足を運んでみてください。

